土地探しを始める前にやることがあるの?
そうだね。いきなり探し始めてもきっとどの土地にしたらいいのか悩むから、事前に押さえておくべきことがあるんだ。
へーそうなんだ。土地がないと家も建てれないからとりあえず土地探ししたらいいのかと思ってた・・・。
みんなひとまず土地探そうって動くんだけど、家のことが後回しになってるんだ。そこが注意点なんだ。
そっか。じゃー今日もその辺のとこ詳しく教えてくれる?
もちろんだよ。しっかり聞いて土地探しに活かしてね。
今日は土地探しをする前の押さえるべきポイントについて解説します。
✅本記事の内容
- いきなり土地探しを始めるのは問題あり【理由を解説】
- どんな土地を選んだら良いかわかってますか?
- 土地探しの前に押さえるべきポイント3つ
- 土地探しで失敗した事例【経験談】
- 失敗しない土地探しのまとめ
✅本記事の信頼性
この記事を書いている僕は、建築士で住宅会社勤務営業12年。今まで約100組の家づくりに携わっています。
目次
いきなり土地探しを始めるのは問題あり【理由を解説】
理由は簡単です。土地探しをしようと思っても、正しい土地探しの方法なんてわからないですよね。わかってない状態で土地探してもいい結果にはなりにくいですね。業者がいい場合は良しとしても、そうじゃなかった場合は失敗のリスクが高まります。なのでいきなり土地探しをするのは問題ありなんです。
土地を買う目的はそこに家を建てて暮らすこと。家の設計でどうにでもなるんじゃないの?と、思われるかもしれないですが、どんな土地でも言い訳ではないですよね。なので、自分たちにとっていい土地を見分ける方法を身に付けましょう。
どんな土地を選んだら良いかわかってますか?
この記事を読んでいただいているという事は、まだどんな土地を選んだら良いのかわかってないですよね。わかってない状態で土地を探して、土地買ったらダメです。
なぜなら、一生に一度と言われる家づくりだからです。後悔してもなかなか取り返しがつきません。にも関わらず、多くのかたがなんとなく土地を探してなんとなくで土地を決めてしまっているんです。
家づくりはなんとなくでうまくいくほど簡単ではないです。しっかりとした検討が必要です。手間や時間はかかりますがご自身が満足いく家づくりをするためです。次のポイントを押さえて土地探しをしましょう。
土地探しの前に必ず押さえるべきポイント3つ
土地探しの前に押さえるべきポイントの3つ。
- 資金計画のバランス
- どんな暮らしを送りたいのか(どんな家を建てたいか)
- 人生設計
それぞれについて解説していきます。
1.資金計画のバランス
この資金計画を把握せずに土地探しをしても、そもそも土地代にいくらかけて良いのかがわからないのです。これは最低限しておきおたい事です。
なぜなら、過去にこのことを把握せずに土地探しをされて、なんとなく良さそうかなということで土地を購入され、いざ家の話を進めた時に、家にかけられる予算が少なくなって家が小さくなった・・・。なんてことがありました。
家の大きさは、最低限ご家族に合った大きさ、広さがあるはずです。土地代にかかりすぎて家が小さくなったでは本末転倒です。
そうならない為に、まずは家づくり全体の予算を算出し、家にかかる費用、付帯する諸費用を考えましょう。そして全体の予算から、家の費用と諸費用をぬいた予算、これが土地にかけられる予算ということを念頭に置き、土地を見ていきましょう。
資金計画の詳しい方法はこちらをご参照ください。
2.どんな暮らしを送りたいのか(どんな家を建てたいか)
そもそも土地を探す目的はなんでしょうか? そこに家を建ててご家族が楽しく幸せに暮らす為ではないでしょうか? 土地だけ買って転売するわけではないですよね。だったら土地だけを見るのではなく、ご家族の思う暮らしが実現しやすい土地を探すのが良いのでは?
土地が決まってから家の事考えるんじゃないの?
実査には土地が決まって家の間取りの事とかは具体的に考えるんだけど、そのもう一つ前の段階の事で、どんな暮らしをイメージしてるかってことなんだけど。
あーそういわれてみれば家の事、どんな暮らしを送りたいかなんて考えてなかった・・・。例えばどんなこと?
例えば、広めのお庭にデッキを作ってバーベキューしたり読書したいとか、家庭菜園をつくって楽しみたいとか、ガレージライフを楽しみたいとか。
なるほど。そんなおおまかな事でもいいんだね。
そうそう。どんな事でも少しでも家の事を考えて、土地を見るのが大事なんだよ。
例えばこんな風にお庭でバーベキューを楽しみたいと想像していたとしても、もし購入した土地が幹線道路に面していて、交通量が多くて人目が気になって、外でバーベキューを楽しめないなんて事があります。
そういう事が想像できていれば、何も幹線道路沿いの土地を買わなくてもいいかもしれないですよね。もしくは、道路のある方向に庭をつくらない計画を想定したうえで土地を選ぶこともできますね。
お庭で読書したい場合は、やはり人目に付くようでは落ち着いて本も読めないので、なるべく人目が気にならないような家と庭の計画が必要になります。事前に分かっていれば、この暮らしが実現しやすい視点で、土地選ぶことができますよね。
バイクのガレージをつくりたいというお客さんの中には、ガレージの開口部が道路にむいていない方がいいという方がいました。シャッターを開けて使っているときに、道路からあまり見られたくないという理由でした。
こうなると、どうしても道路側に開口部が向いてしまう計画、土地ではだめですよね。こんなことも初めから分かっていれば、その計画が実現しやすい土地を選ぶことが出来るんです。
なので、土地探しをする前に、まずはどんな暮らし、どんな家を建てたいかイメージすることはとても大事なんです。
3.人生設計
人生設計といえば大袈裟に聞こえるかもしれませんが、家は一度建てたらよほどの事がない限り、賃貸のように引っ越したりすることはありません。、住宅ローンの支払いや、近所付き合い、子供の学校の事、親の事など、いろんな事の拠点が決まってきます。なので、ある程度将来を見据えた上で、土地の場所や環境を選ぶ必要があります。
例えば、将来実家に戻る事があり得るのか、奥さん方の親御さんはどうなのか。年を取ってからの日常生活の利便性はどうか、小学校生の放課後の体制は。実家の親の面倒はだれがするのか。通える距離だとしても、毎日の事になるとあまり離れていると大変かもしれません。あげればたくさん出てきますが、思いつきではなく将来の事もこの機会に考えておくのはお勧めします。ただし、今将来を考えたところで、将来周りの環境がどうなっているかは分かりませんが・・・。
土地探しで失敗した事例
過去の経験談です。2組のご家族が土地を購入してから家づくりの相談にこられました。いざ家づくりを進めると、Aさん家族は、希望をいれるとどうしても家が大きくなってしまいます。どこかをけずらないといけないのですが、最終的には憧れだったゆったりした庭スペースを削って家を建てました。駐車スペースも来客用は我慢しました。金銭的には余裕があったので、結果的に、もっと広い土地を買っておけばよかったなと悔やまれました。
一方Bさんご家族は、広めの土地を購入されていました。がしかし、住宅ローンの仮審査も受けておらず、実際に審査したみたところ、自分たちが建てたい規模の家の購入費が借りられなかったのです。本人さんは支払いはできると思っておられるのですが、いろんな条件がかさなって思っていたほど借り入れができないことが分かりました。でももう土地も買っているので、建てる運びになりましたが、Bさん家族が住むにはずいぶん小さな家になってしまいました。土地は余裕があります。
事前に家のイメージ、資金計画もしておかないと、こういった失敗がおきる可能性がありますので注意しましょう。
失敗しない土地探しの方法まとめ
土地探しは一生に一度の事です。なんとなくで探さず、3つのポイントを押さえて検討しましょう。
土地探しの3つのポイント
- 資金計画のバランスを考える
- どんな暮らしを送りたいのか(どんな家を建てたいか)考える
- 人生設計をする
そして土地探しは不動産屋さんだけでなく、信頼おける住宅会社の担当者にお世話になるのが安心です。理由はこちら。