家を立てるために住宅ローン組みたいんだけど、金利が安ければどれでも良いのかな?
住宅ローンの商品は、固定金利型とか変動金利型とあるみたいだけど、固定にしておけば安心できて良いのかな?実際どっちがお得になるとかあるの?
建築業者の担当者には、変動金利が一番安いから変動金利の商品を勧め羅れてるんだけど、本当にこれでいいのかな?
住宅ローンはなじみもないし難しいですよね。でも住宅ローンは大きな金額で長い年月かけて返済していくから、自分でも最低限の知識をもって選択した方がいいですよ。
今日は住宅営業12年の管理人が住宅ローンについてお話します。
結論から言うと、固定金利も変動金利もどちらもメリット・デメリットがあるので、どちらが良いとは言い切れません。人それぞれに、合う合わないがあると思います。なので、それぞれの商品の概要、メリット・デメリットを理解して選択する必要があります。
目次
住宅ローンの種類
住宅ローンにもいくつか種類があるんだ。簡単に下にまとめてみたよ。それぞれにメリット・デメリットあるから気おつけてね。
概要 | メリット | デメリット | |
変動金利型 | 変動金利型は、毎月金利が変わる商品。毎月の店頭表示金利から、数%優遇した金利となる。 | どの商品よりも低い金利で返済ができる。 | 毎月金利が変わる可能性があり、見通しが立てにくい。 |
短期固定金利型 | 当初3年・5年・10年など、短期間金利を固定する商品。期間が終了したら、再度期間を選択する。 | 選択した期間の間は、金利が固定されるため、見通しは変動金利に比べると立てやすい。 | 金利は、変動金利に比べると若干高くなる。最初の選択期間は初回で優遇された金利となるが、選択時は優遇が少しへる。 |
全期間固定金利型 | 初めから最後まで、全期間の金利が借入時に確定された商品。35年固定や、二段階固定金利などがある。 | 借入時から払い終えるまでの全期間の金利が決まっているので、変動がなく見通しがたつので安心。世の中の金利が上がっていった場合、安い金利で払える可能性がある。 | 変動金利や短期固定金利型に比べると、金利が高く設定されやすい。世の中の金利がずっと上がらない場合は、高い金利で払っている可能性がある。 |
住宅ローンって1つじゃないんだね。どれにするか迷っちゃうなー・・・
変動金利って一番安くてお得なの?
変動金利がお得なのか?について解説します。
結論、お得なのかどうかは金利情勢によって大きく変わります。
変動金利型のメリット
変動金利は金利が低いのがメリットですが、毎月金利が変わる可能性・不安があります。金利が低いので、金利が上昇しない限りは、毎月多少の変動があったとしても、ずっと低い金利で返済ができます。なので一番安く返済ができる可能性をもってます。
変動金利型のデメリット
反面、もし、はじめの一年くらいは金利が横ばいだったけど、2年目以降世の中の金利が上昇しだしたとします。短期固定型商品の金利より高くなった場合は、メリットはなく、変動金利なのに高い金利で払うことになります。こうなってしまうとお得感はありません。
変動金利型が合う人
- とにかくその時々で一番安い返済をしていきたい人
- 金利や世の中の経済情勢などに興味がある人
- 常に情報収集し考えて選択ができる人
以上のような人であれば、変動金利型を選択してもいいかもしれません。上手くいけば、他の商品より返済額が少なくてすむ可能性がありますので。常に情報収集し、先を見通して立ち回る必要があるかもしれないので、面倒は嫌と言う方には不向きだと思います。
短期固定金利型はどうなの?お得?
短期固定型がお得なのか?について解説していきます。
結論は、こちらも変動金利と同じで、金利情勢によって変わります。
短期固定型のメリット
短期固定型の商品は、3年・5年・10年の期間選択が多いように思います。
初回の選択期間中は、優遇された金利で返済できます。選択期間中であれば、金利が変わることはありませんので安心です。なので、世の中の金利が上昇していっても、選択期間中は金利が保証されますので、上がることはありません。選択期間が終了したら、その時、世の中の金利情勢を加味して、次の固定期間を選択できます。
短期固定型のデメリット
短期固定型のデメリットは、初回の固定期間が終わって次の固定期間を選択するのですが、この時借入時と金利が変わっていなくても、金利の優遇幅が減るので、金利が高くなります。初回の借入時と世の中の金利は変わっていないのに、金利が高くなってしまうんです。ここは注意が必要です。
短期固定型が合う人
- その時々の情勢を見て判断したい人
- 安いのも惹かれるけど安心感も得たい人
- 決めきれないので様子を見たい人
以上のような人であれば、短期固定型を選択されてもいいかもしれません。上手くいけば、安く返済もできるかもしれません。そして選択期間中は安心できます。変動金利と全期間固定のいいところを合わせたような商品ですので、バランス重視の方にはいいですね。
全期間固定金利型がのんびり安心できてお得なの?
全期間固定型が安心できてお得なのか?について解説していきます。
結論は、世の中の金利が今後上がるようであればお得です。
全期間固定型のメリット
全期間固定型のメリットは、やはり金利が確定して途中に変動がないことです。なので、いつどれだけ支払うのかが明確なので、家計の計画も立てやすいですね。途中で、変動もないので、返済期間中はずっと安心して支払いができます。
現在はマイナス金利の影響もあって、金利の水準はかなり低金利な時代と言われています。なのでこの低金利の時代に、全期間固定型の商品で、金利を固めておくのはお得に感じます。ただそれも、金利が今の水準から上がらなければ恩恵はありません。
全期間固定型のデメリット
全期間固定型のデメリットは、金利が全期間にわたって確約させるがゆえに、他の住宅ローン商品よりも、金利が高めに設定されがちです。なので当然、他の金利が低い商品に比べたら支払額は多くなります。もし世の中の金利が今と変わらず上がらなければ、金利が高い分は損するかもしれません。
全期間固定型が合う人
- 変動がなくとにかく安心なのがいい人
- 途中であれこれ考えたくない人
- 今が底で今後金利は上がっていくだろうと考える人
以上のような人には全期間固定型が合うと思います。私も全期間固定型を選びました。正確には二段階固定型と言う商品で、1年目〜10年目まで、11年目以降〜35年目までの二段階で金利が変わる商品です。もちろん、借入時に35年目までの金利は決まったものです。
【まとめ】変動金利と固定金利。お得なのはどちらか。おすすめはどっち?
結論は、やはりどちらがお得とは言い切れません。金利情勢によって、どっちがお得なのかは変わってきます。将来金利がどうなってるかは中々予測がつきません。なので自分に合った方を選ぶことをおすすめします。
そうは言ってもどっちがいいとかないの?
そうだよね。でもやっぱりどっちとは言い切れないんだ。ただ、今後金利が上がると思うかどうか?で判断するといいんじゃないかな。
一般的に景気がよくなると金利があがり、景気が悪いと金利が下がると言われています。今後、オリンピックで盛り上がるものの、日本の景気がどれだけ上向くか?って考えたら、ちょっと疑問が残ります。
なので、変動金利で様子を見ながら返済してもいいと思いますし、やはりこの低金利な時に全期間の金利を確定させておきたいから、全期間固定金利を選んでもいいと思います。昔の高金利な時に比べたら、現在の住宅ローン金利は非常に低いです。なので、金利だけ見れば、今は借りることじたいがお得なのかもしれませんね。
住宅ローンは業者任せにぜず、自分でどれが合っているか考えて選択しましょう。そして同じ借りるなら、低い金利の時に借りてしまいましょうね。どうやって返済額を決めたらいいの?って不安な方は、こちらの記事もどうぞ。
では今日はこの辺で。